このページでは、自分に合った進学先を決める重要ポイントについて、色々なニーズにクローズアップしながら解説させていただこうと思います。
自分に合った進学先を決める重要ポイントとは？
まず第一に。高校選びで大事なのは3点です。
- 自分がどんな将来を描いているか？
- どんな高校生活を送りたいのか？
- 進学を第一に考えたらどんな選択肢が自分にとってベストか？
１．自分がどんな将来を描いているか？
自分がどんな将来を描いているのか？という項目ですが、これは見ての通り。
どんな職業に就いて、どんな大人になりたいのか？ということは中学生にとって難しい問題かもしれませんが、夢や目標があるのなら、それが実現しやすい環境を選びましょう。
目的の大学や専門学校、さらには就職先があるのなら、それを元にして考えていけば、選択肢は絞られてくるでしょう。
２．どんな高校生活を送りたいか？
次に、どんな高校生活を送りたいか？という項目について。
将来のことばかり考えて、高校を「つなぎ」とだけ考えるのは非常に勿体ないです。高校生活の有意義に過ごすことは自分の成長にも大きくプラスになります。
また、かけがえのない仲間と共に過ごす高校生活は一生の宝となるでしょう。
３．進学を第一に考えたらどんな選択肢が自分にとってベストか？
そして最後の項目。進学を第一に考えたらどんな選択肢が自分にとってベストかという部分。
これは最初の項目をより「進学」をいうポイントにクローズアップし、次のステップを考えるということです。
先のことというよりは「大学進学」に魅力を感じている生徒は意外に多いはずです。
では、できるだけ「いい大学」に進学するためには、一体どうすればいいのか？ここからは、そこに着目して話を進めていきましょう。
自分に合った進学先を決めるには？
「いい大学」に入るために多くの人が注目するのが「偏差値情報」ではないでしょうか。
しかしながら、この偏差値情報に振り回されてしまうと、「大事なポイント」を見逃してしまう可能性があるのです。
正直言って、偏差値情報は不確定要素が多いです。実際の入学者の質や入試難易度を見ると、偏差値データが正しくないことも多々あります。
また、大学進学に着目すると、必ずしも偏差値データの高い順に実績がいいとは言えないのです。
静岡県内で大学進学実績が断トツに高いのは？
静岡県で大学進学実績がもっともいいのは、西部地区の浜松北高校です。
浜松北高校の進学実績は2位の静岡高校と大きく引き離してダントツ。実際に東大・京大の合格率も圧倒的ですが、旧帝大や東工一橋への合格率を見ても、全体の4分の1を超えるほどなので、まさに他校とはレベルが違います。
もっと言えば、ブロック大レベル以上の国公立大学合格率も半分近くになっているので、県内ではなく全国と戦っているような高校です。
難関私立大学の合格率も他校とは比較にならないレベルなので、やはり大学進学をメインに高校選択を行うならば、浜松北高校は魅力的でしょう。
わざわざ遠くの高校へ行くのはマイナス面が多い
しかしながら、いくら進学実績がケタ違いだとしても、県中部・県東部の人があえて浜松北高校を選ぶ必要はないと思います。
高校で成績アップを考えるならば、できるだけ近くの高偏差値高校を選ぶべきです。
中部なら静岡高校、東部なら沼津東高校がトップ。この両校は浜松北高校に大学進学実績では及ばないものの、かなり高い実績を毎年コンスタントに出しています。
また、西部・中部・東部というくくりで高校を探すよりも、もっと通学しやすい高校に目を向けて見るのも大事です。
たとえば、袋井・磐田地区でJRの駅から遠い人が、あえて片道1時間以上かけて浜松北高校に通学するよりも、近隣地区トップ校の磐田南高校を選ぶ方が、学力アップには適している可能性があるということ。
進学実績だけを見て、近くの高校ではなく遠くの高校を選ぶと、朝夕の通学に大きく時間を取られてしまい、その分自学時間が減ってしまうのです。
それに、朝夕の通学は必要以上に体力を消費します。高偏差値な高校ほどハイレベルな宿題が課される傾向があるため、ライバルよりも毎日通学に時間と体力を取られる中で、成績をアップさせるのは非常に困難になってしまうということですね。
トップ校に通うライバルは、想像以上に強い人ばかり。中学までは努力で成績をトップクラスにキープできた人も、同じレベルの人が集まれば、今までと同じやり方をしても勝てなくなります。
その上でさらに、通学に時間を取られてしまうと、成績を上げるどころか下がってしまい、モチベーションもダウン。結局は志望大学のランクを大幅に下げるということになりかねないってことです。
実は、こうした形で成績を大幅に下げてしまう生徒がかなり多く出ているのがトップ校の実情です。
高い意識で入学しても、大事なポイントをはき違えると、後で大変なことになりますので、ここは意識して高校選びをされてください。
何が自分にとってベストかは冷静に判断しよう
ただ、浜松北高校の場合、トップ校の中でも進学実績が飛び抜けているため、学力が非常に高い生徒の場合は、通学時間をかけてでも行きたいと考えるでしょう。
もちろん、通学時間が多くなっても成長が望めるケースもあるため、いずれが自分にとってベストな選択肢になるかは、冷静に判断しなければいけません。
といっても、先ほどの例で出した磐田南高校も県内ではトップレベルに大学進学実績が高いため、県西部で考えた場合、学力が高い生徒は非常に悩ましい選択肢となるはずです。
なお、県西部地区だと、大学進学実績で言えば、浜松西高校も非常に優れています。また、大学進学実績ではライバル校に少しだけ後れを取っているものの、圧倒的人気の浜松市立高校も魅力的な選択肢です。
では、選択肢が多い中で自分に合った高校を選ぶにはどうしたらいいのでしょうか？
自分がどんなタイプかを見極めて考える
学力アップを第一に考えるのであれば、自分自身がどんなタイプの人間かを加味し、進学先の高校を選ぶことこそ重要です。
今まで努力で成績を上げることができた「いわゆるガリ勉タイプの人」の場合、課題が多すぎる高校に行ってしまうと「自学の時間」を潰されてしまい、自分の苦手克服や予習復習の時間がなくなってしまいます。
なお、そういう人が学習塾に行くと、さらに時間がなくなることになるため、成績が上がるどころか逆に下がってしまうケースも少なくないのです。
「学習塾に行くこと」や「学校から出される難易度の高い課題をやること」は、一見すると「学力アップに有効」に感じるかもしれませんが、これらに共通するのは「自分の苦手部分や必要部分に特化してくれるわけではない」という部分。
よって、「自分ができている場所」も繰り返しやることになってしまい、自分に必要ない部分も含めて無駄な時間を浪費することになります。
学習塾や課題は「自学の習慣がない人」には一定のメリットがあるものの、ガリ勉タイプの人にとっては、効率が極端に悪くなるので、避けた方がいいのです。
「ガリ勉タイプ」に分類される方の大半は、これまで努力で這い上がってきた傾向が強いです。要するに、自分のやり方でコツコツと学力を上げてきたからこそ、今のポジションに立っているということ。
よって、そのやり方を崩してしまうと学力が上がりにくくなってしまうということですね。
一方、努力ではなく効率的な学習を行うことで優秀な成績をキープしてきた人は「超効率タイプ」に分類されます。
この「超効率タイプ」は、授業で集中して学ぶことで多くを吸収できるため、自学時間が少なくても成績上位をキープできるという特徴があり、比較的に理系教科が得意な生徒に多いです。
ただ、この超効率タイプの場合、自学時間が多くなくても「ある程度」の成績を出せてしまうため、気が抜けてしまうケースも少なくありません。
よって、超効率タイプの生徒は、課題が多く出るような厳しい環境の方が、学力向上しやすくなるという傾向があります。
※ここで書いたのは「あくまで過去データからの傾向」なので、自分自身のこれまでを照らし合わせて、自分に合った高校選びをしましょう。
時間をかけて「後悔のない選択肢」を考えよう！
高校や大学への進学は一生の問題なので、すごくシビアに考えてしまうと思います。
ただ、一番大事なのは「あなた自身」がどうしたいかという部分。
まずは志望高校へ合格できるレベルの学力を身に付けて、しっかりと充実した学校生活を送り、内申点もアップさせて、選択肢を広げることが大事です。
選択肢が広がれば、自分が希望する未来に向けて具体的なビジョンが見えてくるでしょう。
時間をかけて「後悔のない選択肢」を考えてみてくださいね！
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